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ホクレンディスタンスチャレンジ網走大会 男子5000mA組

7月22日のホクレンディスタンスチャレンジ網走大会では、強風のコンディションにもかかわらず、男子5000mでは大学生を中心にまずまずの好記録が生まれました。箱根駅伝2019年大会で國學院大學躍進の立役者となった浦野雄平選手が、自己ベストを更新する13分45秒で日本人トップ、専修大の長谷川柊選手は自己記録には届きませんでしたが、13分47秒で日本人2番手となったほか、怪我等に悩まされた關颯人選手が前半を積極的に攻めるなど、大学生の活躍が目立ちました。

浦野雄平選手は國學院大學という地味な大学ですが、現時点で大学生のトップレベルにいることは間違いないと言えそうです。

ホクレンディスタンスチャレンジ網走大会 男子5000m A組の結果

1着 アレックス・チェロノ(トヨタ自動車)13:44
2着 浦野雄平(國學院大)13:45
3着 長谷川柊(専修大)13:47
4着 フィリップ・ムルワ(創価大)13:50
5着 ドナルド・ミテイ(中電工)13:53
6着 メシャク・ムングティ(NDソフト)13:58
7着 市川孝徳(日立物流)13:59
8着 荻久保寛也(城西大)13:59
9着 秦将吾(大塚製薬)14:00
10着 吉田圭太(青山学院大)14:00
11着 關颯人(東海大)14:02
12着 牟田祐樹(日立物流)14:02
13着 矢野圭吾(カネボウ)14:02
14着 小山直城(Honda)14:03
15着 柳利幸(日立物流)14:04
16着 阿部弘輝(明治大)14:06
17着 原法利(Honda)14:06
18着 有村優樹(旭化成)14:07
19着 西嶋雄伸(城西大)14:07
20着 太田智樹(早稲田大)14:08
21着 鈴木祐希(カネボウ)14:12
22着 山藤篤司(トヨタ自動車)14:19
23着 竹内大地(トーエネック)14:24
24着 橋詰大慧(SGH)14:25
25着 西山凌平(トヨタ紡織)14:29
26着 青木祐人(國學院大)14:33
27着 今崎俊樹(大阪ガス)14:47

1キロごとのラップは、2’46”-2’45”-2’45”-2’45”-2’43”

レース展開

10000mほどではないが、実力者が揃った5000mのA組。気温は22-23℃と涼しいが、ホームストレートでは5m以上の強風が吹いており、記録を狙うには厳しい状況でレースはスタート。

400mをトップは65秒前後で通過し、1000mは2分46秒と強風にしては悪くない滑り出し。アレックス・チェロの選手を先頭に、メシャク・ムングティ選手、フィリップ・ムルワ選手の外国人勢に、有村優樹選手、關颯人選手、今崎俊樹選手、竹内大地選手などが続く。学生注目の浦野雄平選手は1000mを過ぎから日本人4番手に浮上してきた。中団には、山藤篤司選手、吉田圭太選手、長谷川柊選手らが続く展開。

2000mは5分31秒。外国人3選手に加え、有村優樹選手、關颯人選手、長谷川柊選手、矢野圭吾選手、浦野雄平選手などが続く。

300mは8分31秒。ここまでイーブンで流れてきたが、日本人4番手を走る關颯人選手の顎が上がり、状態がブレてきた。3600m時点で先頭集団は外国人4人+長谷川柊選手、浦野雄平選手に絞られる。

4000mは11分3秒。先頭集団6人に続く第2集団は、市川孝徳選手、吉田圭吾選手、萩久保寛也選手、その後關颯人選手、矢野圭吾選手などが続く。

4400mでペースメーカーが外れ、アレックス・チェロノ選手がややリード。フィリップ・ムルワ選手、浦野雄平選手、長谷川柊選手が必至で追う。

ラスト1周の鐘がなり、アレックス・チェロノ選手と、後方3選手(浦野、長谷川、ムルワ)の差は2秒。浦野雄平選手が見惚れるようなフォームで猛然とスパートを開始。しかし、アレックス・チェロノ選手との差は詰まらない。長谷川柊選手も続くが、残り100m時点では大勢決し、上位選手はそのままゴールへ。浦野雄平選手は自己ベストとなったが、長谷川柊選手は自己ベストに約1秒及ばなかった。

浦野雄平選手はレース後のインタビューで「風がちょっと強くて、13分40秒前後を目標にしていたんですけどちょっと届かなかったので、満足はしていないんですけど、自己ベストが出たので嬉しく思います。これから駅伝シーズンに入ると思うのですが、この競技会で力をつけることができたと思うので、駅伝シーズンに活かせるように頑張っていきたいです」と語りました。

レース後コメント

監督からは学生トップを取ってこいと言われていて、自分も他の選手に負けたくないという気持ちで走りました。夏合宿しっかり走り込んで、駅伝につなげていきたいです

浦野雄平選手(4 years)

ちょっと今日は風も強くて体が動かなかったです。でもきつくても粘れるようになってきたとは思います

吉田圭太選手(4 years)

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KOTA

戦略コンサル業の引退を機に2020年(34歳)より本格トレーニングを再開。 マラソン3時間12分39秒、5000m17分53秒だった私が、30代後半でマラソン2時間30分切り、5000m14分台、1500m3分台の全ての達成を目指す挑戦を記していきます。

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