練習・その他雑感

足底筋膜炎の治療記

新型コロナ(オミクロン株)の罹患に加え、2-3ヶ月足底筋膜炎的な症状に悩まされていたことでブログの更新も止まってしまっていました。

本記事は足底筋膜炎の通院の振り返りです。医師からは「足底筋膜炎とは違う」と言われましたが、自分が経験した症状はランニング界隈では足底筋膜炎として認識されていると思いますので、本記事では「足底筋膜炎」として取り扱っています。

一時歩くことさえままならなかったような足底筋膜炎の痛みが一気に低減するという信じられない体験をしましたので、ランナーやその他スポーツ選手で足底筋膜炎に悩まれている方への共有も含め、詳細を記載していきたいと思います。

 

足底筋膜炎のきっかけは間違いなくシューズ

私は中学・高校と陸上部で長距離を専門にしており、社会人になってトレーニングを再開してからも7-8年のランニング歴がありますが、長距離ランナーの代表的故障である足底筋膜炎だけは経験がありませんでした。
※足底筋膜炎以外の典型的な故障(腸脛靭帯炎、シンスプリント、鵞足炎、腓骨屈腱炎etc.)はだいたい経験があります。

そんな私が足底筋膜炎に悩み始めた1つのきっかけはNikeのシューズにあったと考えています。私は2年前からNikeのシューズを履くようになりましたが、Zoom Pegasusのようなジョグシューズでも足裏が痛くなってしまうことがあり「Nikeのシューズは自分の足に合っていない」感覚がありました。

しかし最近タイム向上に向けて私が”Nike沼”にハマっていることはご存じの方も多いかもしれません。Nikeシューズと自分の足裏の関係性としては、経験上以下のようなことがわかっています。

Nikeシューズと足裏の影響の関係

シューズ名 足裏の影響 保有数
Zoom Pegasus 走ると必ず2-3キロで痛くなる 3(全て日常履きへ移行中)
Pegasus Turbo2 問題なし 2(大事に使用中)
VaporFly ポイント後など痛くなるときもある 3(やや使い道を失っている)
AlphaFly 問題なし 3(ポイント・レースのメインシューズ)
TempoNext ポイント後に痛くなることが多い 6(取り扱い苦悩中)
ReactInfinity 問題なし 2(買増し検討中)
LunarSpider 問題なし 1(経年劣化中)

ポイント練習でVaporFly、特にTempoNextを履き始めてから練習後に足裏の張りと痛みが出始めたことはほぼ間違いないと思っています。

にも関わらず、家にはNikeのシューズが山のように...(というかただの汚い部屋ですねw)

 

2022年4月に足底筋膜炎が大幅悪化

4月5日に開放再開した織田フィールドで1000m×6本(3’40ペース)を行いましたが、この練習後に激痛が生じてしまいました。翌日、翌々日になっても歩くことすらままならず、最悪の状態でした。

「これはさすがにヤバい」と感じたことから、トレーナーとしてプロのスポーツチームにも帯同実績がある高校の陸上部の先輩より教えてもらった、山手クリニックを受診することにしました。

当初オクノクリニックへの通院を考えていましたが、知り合いのコメントは以下のようなものでした。

トレーナーの知人のアドバイス

・足底筋膜炎にはカテーテル治療ハイドロリソース(生理食塩水の注射)が有効
オクノクリニックの治療法は説得力あり、理論的にも納得できる治療法
・ハイドロリソースは山手クリニックの服部先生の腕が良いと聞いている。一度話したことがあるが、勉強熱心で信頼できる

 

いざ通院

上述の知り合いのコメントに基づき、山手クリニックの服部先生にかかることに決めました。オクノクリニックのカテーテル治療も良さそうでしたが、治療費に10万円以上かかりそうでしたので、「まずは山手クリニックで治せれば」と期待しての決断でした。

服部先生は相当な人気のようで、電話を掛けてから最短で予約を取れたのが2週間後、個人的な都合や連休もあり3週間後の予約となってしまいました。

当日病院に着くと、30人以上の患者がおり、学生やアスリートに見える患者もチラホラ。予約を取っていたので待ち時間は1時間ほどでしたが、とにかく半端ない混雑でした。

しかし、山手クリニックの先生はプロチームへの帯同実績のある先生も多く、非常に期待が持てました。

 

足底筋膜炎診察のリアル

レントゲンを取った後、服部先生の診察が始まりました。

・なんの種目をどの程度やっているか?
・いつ・どのように痛めたのか?
・近々レースはあるのか?

など丁寧な問診を受けた後、片足立ちや、仰向けで押さえつけられた足を持ち上げるなど、体のバランスのチェックをいくつか受けました。

「張っているせいか右の腸腰筋があまり使えていなさそうですね、ちょっとエコーで患部見てみましょうかね」とのこと。

「あーここ(患部A)が痛いんですねぇ、10秒ぐらい押すとだんだん痛くなってきますよね」

と言った後、少し違う場所(患部B)をエコーで確認しています。

「エコーで見る限りは、患部Bも痛んでいそうですけどどうですか」

これには少し驚きました。直近激しく痛んでいたのは患部Aだったため、もはや忘れかけていたのですが、1年前に初めて痛くなったときは患部Bでした。その後患部Bの痛みは極端に悪化しなかったことから放置していましたが、患部Aの影に隠れて痛みが残っている箇所だったのです。

服部先生によると、患部Aについては周辺の神経の凝集と滑性不全(水分不足)によって過敏に干渉している状態であり、厳密には足底筋膜炎ではないとのこと。現時点で固有名称もない故障という説明もあったことから、便宜上この記事では「足底筋膜炎」としています

患部Aについては神経の凝集と水分不足による滑性不全の解消のため、生理食塩水の注射をしてみるのが有効とのことで、鼠径部・足の2箇所に生理食塩水を注入したところ、注入後は明らかに足底筋膜炎の痛みが軽減。痛みの度合いは、生理食塩水注入前と比較して1-2割というのが感覚値でした。

治療後は急速に痛みが減少しすぎてポカンとしてしまいました。

 

足底筋膜炎のリハビリ

セルフケアもしたほうが早期に回復するとのことで、ケア方法を教わりに診察後3階のリハビリ施設に案内されました。怪しげな(?)ゴムバンドで足を締め付け、解放することで神経の凝集を解消するという手法のようです。1回2分で1日2-3回やると良いとのことで、ゴム紐を2000円強で2本購入。

このゴムバンドですが結構気持ちよく、疲労軽減の感覚も得られるため日々やっているのですが、結果的にはこれが効いたのかもしれません。

治療後のランニングへの効果・影響

痛みが取れたので、通院当日は22kmのロングジョグ、その後も連日走っていますが痛みの度合いは治療前の1-2割程度に継続して抑えられています。(治療翌日から2-3日は、生理食塩水注入によって得られた効果が剥奪するような痛みの勃発はありましたが)

その後ポイント練習をしても、練習中断が必要なレベルの痛みは全く出ておらず安心していますが、慢性的な微痛は残っておりこれは当分取れないのかな~という感覚です。これについては再度悪化させないようにうまく付き合っていくしかないのかなと思っています。

なお先日2回目の通院をしましたが、経過報告&問診だけであり、微痛については取り除くことは難しいのかな?という印象でした。

  • この記事を書いた人

KOTA

戦略コンサル業の引退を機に2020年(34歳)より本格トレーニングを再開。 マラソン3時間12分39秒、5000m17分53秒だった私が、30代後半でマラソン2時間30分切り、5000m14分台、1500m3分台の全ての達成を目指す挑戦を記していきます。

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